中華民国首都の台北移転74年

12月7日といえば1941年の真珠湾攻撃(ハワイ現地時間)を思い浮かべるところですが、この日は1949年に中華民国政府が首都機能を台湾の台北に移転することを発表した日です。その前年より初代総統の蔣介石が、台湾撤退を見据えて様々な物品を台湾に持ち込む作業を秘密裏に実行させていますが、それまで持っていた世界各国の切手の行方についてはいまいち不明です。事実として、今年8月に私が実際に訪れて確認してきましたが、台北にある郵政博物館には1949年以降の切手しか展示されていません。

さて、これはソロモン諸島名義で2016年9月1日付で発行された国際切手展『PHILATAIPEI 2016』の記念切手です。これは同年10月21日より台湾・台北市で開催された台湾初のFIP世界展でした。切手には蔣介石がメインに描かれています。なおソロモン諸島名義では他にもこの切手展の記念切手が発行されており、以前紹介したものは(何故か)ダライ・ラマ14世がメインに描かれていました。

この10年後の2026年、つまり今から3年後ですが、台湾で8月か10月に再びの世界展『PHILATAIPEI 2026』を開催することが発表されています。