厳戒ムードの中、東京交通会館で郵趣イベント

20日から22日まで、東京・有楽町にある東京交通会館にて、第33回JSDA切手まつり2020(併設:第29回さくらコインショウ)が開催されておりましたので、初日から行ってきました。同会館では1~2カ月に一回は切手即売会が行われていますが、会場は3階か12階のどちらか。今回のように12階の広いホールを使うイベントは3、6、9、12月の4回が主で、ここ2~3回ほど初日には行っていなかったのですが、今回は初日の20日が春分の日でお休みということもあり、久々に開場前の午前中から並んだ次第です。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行が警戒されているさなか、大規模イベントの自粛要請は続いており、最終的には中止になるのではないかとも思っていましたが、対策を講じた上で開催されました。いつも事前にパンフレットが送られてきますが、今回はコロナ対策が書かれた紙が同封され、しかもその後にもっと具体的な対策が書かれたはがきが送られてくるほどでした。

初日、開始直後はマスク全員強制が徹底され、入り口は中央の1箇所のみ、また入場するときには全員に手に消毒のためのアルコールが散布されましたが、薬剤が跳ね返ってこないように係員がクリアファイルを持って防ぎながら散布する、という念の入れようでした。検温まではありませんでしたが、想像していたよりはかなりきっちりと対応が行われていたようにも思います。当然、マスク強制を知らないで来場してしまった方もいたわけですが、イベント側がなんとか対応した例もあれば、そのまま帰った方もおられたようです。

そしてもう一つ、毎回開始直後に大混雑になるお店があるのですが、そこは切手を買うお客さんに整理券が配られ、3人ずつの入場となりました。最初に整理券をお店に渡さないと切手商品を見ることすらできないわけですね(コインは整理券不要で購入可能)。私は知らずに行ったのですが、たまたま3番目だったのでいの一番に手つかずの商品を見ることができ、いつも争奪戦になるところなのですが今回はゆっくり…というわけにもいかず、見るのは3分程度にしてほしいと要請があり、しかも購入上限が5個と決められていたため、目についたパックをパッパッと買いました。もう1回並び直し、さらに1個購入して、ぐるっと別の店をチェックしてこの日は終了です。

今回購入した6つの商品は私好みのアキュムレーションです。おそらく、誰か一人のコレクションを数パックに分けて販売したのです。本当は全部欲しいところだったのですが、しかし上限が決まっていたので、仕方ありません。それでもなかなか良い買い物ができました。おそらく馬鹿正直に買い集めた場合の10分の1くらいの値段だったので万々歳です。

今回、下世話な見方をすれば、初日は祝日のためそれなりの来場者数が見込めたわけで、万難を排して開催したいところではあったでしょう。数店舗はお休みとなりましたが、それなりに活気があったように思います。

そして私と言えば、先程も書いたとおり初日が祝日ということもあって久々の参戦を決めたのですが、それだけではなくて、開かれる切手即売会には行っておくべきだという考えになったこともあります。3月はすでに多くの郵趣イベントが中止となりました。今後、イベントの自粛がいつまで続くのかわからず、本音を言えば4月の『世界切手まつり スタンプショウ2020』だってまだどうなるかわからないと思っています。毎度おなじみ漫画・アニメのコラボ作品が未だに発表されていないことからも、今年の開催が通常と違うものになることは予想がついていたところで、すでにいくつかの企画は中止するとの予告がなされています。スタンプショウの切手商ブースだって、中止にはならなくても、出る店の数が少ないかもしれません。

そのスタンプショウですが、20日の初日に東京交通会館に行く前に渋谷郵便局から出品物を発送しました。今年2月29日の風景印を72点ほど展示します。覚えていたら見てやってください。