一筋縄でいかない、可愛い系切手の販促

最近はグリーティングなど可愛い系統のシール切手が発売されるとツイッターで話題になります。電子的なコミュニケーション手段が発達して手紙を出さなくなり、郵便物の数が減っている今、それでも郵便切手に関心が集まるのは素直にいいことだと思います。

それで切手が売れればいいのですが、しかしよく見てみると「可愛いけどそんなに手紙出さないしな~(だから買わないでおこう)」というつぶやきが少なくありません。つまり、切手には関心があるけれども、それが素直にコレクション(=死蔵)につながるかと言うと、そう単純でもないようなのです。可愛い系統のシール切手に反応する人たちにとって、切手はあくまでも郵便物に貼って使うもの。そういう意識があるようなのです(当たり前といえば当たり前なんですけどね)。

一方でこれはと思ったシール切手は何十シートも買ったりします。ツイッターでもそういう方を見かけますし、私も東京都内の郵便局で新切手を買うために並んでいると、目の前の女性が同じシール切手を10シートくらい、ぽんと買っていくという光景に出くわすことがあります(小さめの郵便局だと、自分の分の在庫がなくなりやしないかとヒヤヒヤしたり)。すべての切手を買い集めるということはせず、気に入った切手だけを本気で買う。これもまた一つの傾向と言えると思います。

今、郵便局で特殊切手を買うお客さんの7割は30~50代の女性なんだそうです。この層に人気の出る切手はどういうものか、日本郵便も頭を捻って常に考えているのでしょう。来年の切手発行予定が今日(2018年12月12日現在)のところまだ出ていませんが、どのような切手が出るのか今から楽しみです。