既存の切手を切手の図案にする、いわゆる『切手の切手』はよく見かけますが、世の中には『切手の切手の切手』というものもあります。この切手シートは1979年にレソトで発行されたローランド・ヒル逝去100年の切手ですが、その中に描かれているのは1972年発行の、同国の郵便制度100年を祝う切手(英領ケープ植民地時代、後にレソト首都となるマセルと現南アフリカのアリワル・ノースの間の郵便が始まった)。さらにその中に描かれているのは、1865年に英領ケープ植民地で発行された4ペンス切手です。レソト郵便の歴史を構成する重要な要素を盛り込もうとした時、4ペンス切手のみを題材とする、というわけにはいかなったのでしょう。
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