ウクライナ戦争が引き続き郵趣にも影響を与え続けています。ウクライナ郵政は2023年のヨーロッパ切手（旧・CEPT切手）テーマを『平和-人類の最高の価値』にするようPostEurop（欧州郵便事業者団体）に提案し、これが4月25日の理事会で承認されたため正式に決定しました。言うまでもなく、ウクライナとの連帯を示すためです。これに伴い、元々2023年のテーマに予定されていた『水中の動物相と植物相』は2024年に、2024年のテーマに予定されていた『考古学上の発見』は2025年に、それぞれ延期となりました。
Changes to the EUROPA Stamps themes for 2023, 2024 and 2025
https://www.posteurop.org/showNews?selectedEventId=42739
PostEuropにはロシアとベラルーシも加盟しており、両国は現在、PostEuropより除名されるべきか否かという論議が続いていますが、ひとまず2022年のヨーロッパ切手には参加を認められたようです（テーマは『物語と神話』）。ここで興味深いのは、ベラルーシ郵政はロシア郵政と違い、他の加盟国と同様にウクライナに対する支援を表明しているという点です（ウクライナの子どもたちのために、社員がおもちゃや衛生用品を集める運動を実施）。
A Solidarity Movement from CEOs of European Postal Operators on the war in Ukraine
https://www.posteurop.org/showNews?selectedEventId=42580
Assistance provided by UPU member countries to Ukraine
https://www.upu.int/en/Members-Centre/Postal-solidarity-in-action