かつて切手収集家より嫌われた存在であったという、いわゆるアラブ土侯国切手。しかし実際のところ土侯国切手の値段は上がってきています。特に未使用切手や、使用済切手でもシートとなるとあまり気軽に買える値段ではなくなってきています。なぜならモノが残っていないからです。画像はアジュマーンより1972年7月31日に発行された1972年札幌冬季五輪の切手で、スキージャンプ70メートル級で金メダルを獲得した笠谷幸生選手が描かれています。
各土侯国より発行を委託する形を取り、また実際の郵便物の使用例も残っているわけですから、ラベル扱いされていると強弁してみてもやっぱりこれは郵便切手なのですよ。もちろん集める集めないは個人の自由です。滑稽のは昔の認識のままで止まってしまっている『郵趣家』がどんどん時代に取り残されていっているという点ですな。