これは今年(2022年)に中華人民共和国が発行した『地域的な包括的経済連携協定』(RCEP)発効を記念する切手です。RCEPとは日韓中+ASEAN10カ国+豪NZの合計15カ国による経済連携協定(EPA)です。本当はインドも参加予定だったのですが、途中で抜けてしまいました。それでも、発効段階でははCPTPP(TPP11)、EU、USMCAを大きく上回る世界最大の自由貿易圏です。
それはともかくこの切手、なんと1月1日発行なのです。ちなみに年賀切手は1月5日発行でした。日本の感覚からすると正月から年賀切手以外の新切手を発行するという発想はなかなか生まれないですが(戦前に前例はある)、確かにRCEPが発効したのは1月1日で、中国では新暦の正月より旧正月のほうが重要なのでしょうし、これまでに1月1日に中国が年賀切手以外の切手を発行した実績もあるにはあります。
ちなみに現在のところRCEPを批准したのは日本を含め12カ国ですが、RCEPの切手を発行したのは中国以外には確認できていません。