トランスヒューマニズム、AIがもたらす郵趣の未来

郵趣の未来について考えることがあります。電子化が進むことにより郵便物が減っていく現状を見て、悲観的な見通ししかないという方もいるでしょうが、私の考えは少し違います。確かに郵便物の減少は問題ですが、切手収集をする上で現状存在する問題は色々と解決されていくことになるでしょう。

例えば手元の切手について、切手カタログから照合して国名や発行時期、カタログ番号を照合するという作業。とてつもなく大変です。特に切手商は大変な思いをして売り物のカタログ照合を行っているはずです。

しかし、現段階でも切手をスキャンしてGoogle画像検索すれば国名や発行時期、場合によってはスコット番号を調べることが可能です。私も実際、たまにこの方法で切手の情報を調べています。ならば将来、脳が直接インターネットに繋がれば、我々はカタログを開くことなく切手の情報を得ることが可能になります。これは切手商だけでなく、収集家にもとてつもない恩恵をもたらすでしょう。

すなわち、収集家はもはや既に持っている切手の完璧なリストを持つことが簡単になり、脳はインターネットを介していつでもアクセス可能となります。ここで切手商の店頭でどれを持っていて、どれを持っていないかを調べるのにカタログの現物はもはや必要ありません。紙媒体やタブレット端末とにらめっこしながら切手商の軒先で売り物のファイルから足りない切手を探している収集家をよく見かけますが、こうした光景はあと半世紀以内になくなるでしょう。

わざわざ人間が脳からインターネットにアクセスしなくても、AIを搭載した小型コンピュータにこれらの作業を委ねることも可能となるでしょう。いずれAIが切手商の細かな入荷傾向を分析し、どの切手商にほしい切手がある可能性が高いかをアドバイスもしてくれるようになるでしょう。さらに言えば、その頃は体に埋め込まれたマイクロチップで支払いを済ませることになるでしょうな。

単なる妄想だと思いますか?