先週末に大阪へ行ったことは既に書きましたが、目的は切手即売会だけではありません。大阪入りした21日にはお昼から奈良県の信貴山朝護孫子寺(しんぎさん・ちょうごそんしじ)に行ってきました。西暦587年に聖徳太子(厩戸皇子)が創建したと伝えられる由緒ある寺院です。大阪市内から電車とバスを乗り継いで行ったのですが、まあ遠い。でも公共交通機関で行けるだけ全然マシですね。駐車場には関西圏だけでなく八王子ナンバーの自家用車もありました。
これが入口付近の写真。どういうところかと言いますと、イノシシがいたりスズメバチがいたり、まあそりゃそうだろうなと納得するくらいの山の中です。とはいえ日中は1時間に1本くらいはバスが来ます。
この朝護孫子寺というのは虎に非常にゆかりのある地でして、そのためか敷地内にはいたるところに虎をモチーフにした作り物が置かれています。駐車場にある西方守護神は一見すると龍っぽいですが、これは白虎。そして境内を歩いていくと巨大な張り子の虎に出くわします。これは世界一福寅です。
実は今回の目的はこちらなのです。階段の上の方にちらっと見えているのですが、
境内に設置されている設置されている丸形郵便ポストが黄色と黒色の虎模様に塗り替えられ、昨年(2021年)12月20日にお披露目されています。もちろん上には白虎が乗っています。これが今回の目的です。ところがこれ、寅年の2022年限定で、2023年以降は未定なんだそうです。
幸せ運ぶ虎ポスト、寅年目前の「寅の寺」に 奈良・信貴山朝護孫子寺
(毎日新聞、2021/12/20)
https://mainichi.jp/articles/20211220/k00/00m/040/123000c
幸せの手紙、ここから届けられます 奈良の寺に虎柄ポスト
(朝日新聞、2022/1/1)
https://www.asahi.com/articles/ASPD05JRCPDWPOMB007.html
この郵便ポストから郵便物を投函すると期間限定で聖徳太子生誕1450年記念の小型印が押印されるという…結局郵趣目的か! と言われそうですが、そりゃそうですよ。これ郵趣ブログですから。今年の12月10日まで使用されるので、もう残り1カ月半しかありません。題材が題材なので使用期間の延長は考えづらく、もうそろそろ投函する必要があると判断しての訪問です。ポストから郵便物が回収されるのは1日に1回です。
これが実際に届いた小型印です。
実はこの朝護孫子寺、他にも郵便に関する企画をやっています。寅年に郵便物を投函すると次の寅年(つまり12年後)に届くという、いわゆるタイムカプセル郵便企画『タイム寅ベルレター』を36年前からやっています。今年も寅年なわけですが、こちらは今年7月3日が投函期限だったので間に合いませんでした。さきほどご紹介した虎の張り子に投函するらしいです。
12年後への手紙、朝護孫子寺の大寅に「投函」できます
(朝日新聞、2022/1/19)
https://www.asahi.com/articles/ASQ1L6W4VQ1DPOMB00M.html
まあせっかく来たので郵趣目的もほどほどにして、本堂を訪れました。ここからの眺めは絶景です。私は自分を仏教徒だと思ってはいませんが、当然のことながら全ての宗教施設を尊重しています。
お昼ごはんを食べずに来たので、帰りに案内所の食堂で煮麺をいただきました。食堂の中にはやはり巨大な虎の張り子が!
そうこうしているうちに帰りのバスが来る時間となったので入口付近のバス停に向かい、朝護孫子寺を後にしました。たまには日常の喧騒を離れて、こういうところに行くのもいいものです。