年賀はがきのくじ抽選会は今年から取りやめて、日本郵政社内で決定して発表するんだそうです。
お年玉年賀はがき抽選会を終了 今年から日本郵便内で当選番号決定
(毎日新聞、2023/1/6)
https://mainichi.jp/articles/20230106/k00/00m/020/129000c
年賀くじそのものは続けるようなので、現時点では年賀くじの存在が年賀はがきの売上に貢献している認識のようですが、しかしいつまで続けるのかどうか。同様にくじがついていた『さくらめーる』『かもめ~る』『もみじめーる』は既に発売を終了し、『かもめ~る』は『夏用はがき』と名を変えて継続していますがくじはありません。
つまり、くじ企画は販売数減少を食い止めるのに100%有効な手段ではなく、むしろくじ番号をはがきや切手に印字するコスト、景品を用意・交換するためのコストを考えたら経営的にはやらないほうがいいんじゃないかという気もしてきます。まあ確かに、くじがあることで「くじ下2桁を全種類、合計100枚買っておけば年賀小型シートが確実に3枚は手に入る」と考えて年賀はがきを買っている郵趣家はいるでしょう。私もそうです。外れても日本に住んでいる限りはどうとでも活用できますし。
台湾郵政では年初に一定の買い物をするとコインで削る式のくじを配布しています。また昨今では清涼飲料水の缶やペットボトルに貼られたシールをめくって現れるQRコードをスマホアプリに読み込ませると、電子マネーギフトが当たるという企画もよく行われています。くじそのものを継続するにしても、今のままの形のくじである必要はないわけです。
しかしまあ、個人的には10年以内に年賀はがきからくじが消滅しても別段、驚きません。風物詩がなくなるのは寂しいものですが、冷徹な経営判断も必要でしょう。