21日に日本郵便より航空書簡と国際郵便はがきが9月末をもって終了すると発表されました。前者は航空書簡としても使えなくなりますが(切手を貼り足せば他の用途に使用は可能)、後者は引き続き使うことは可能です。特に国際郵便はがきは、以前にもご紹介したように、まだ昭和時代だった1988年からデザインが変わっておらず、現在郵便局で販売されているものの中では最古参です。
昭和の最終ランナーを引退に追いやった理由は販売数の激減でした。確かに両者とも、郵便局の窓口で買う際にはすぐ出てくることはほぼないように思います。部屋の奥に在庫を確認しに行くのが当たり前で、特に航空書簡はほぼ売れないためかすごく古いものが出てきて、シワが寄っているのは当たり前。局員さんも売り慣れていないせいか、航空書簡を袋に入れようとしてもだいたい最初の袋は小さくて入らず一回り大きな袋に入れ直すという光景をよく見ます。それほどまで売れないのであれば販売終了は当然ともいえます。
世間では大方、今回の販売終了は当然のものとして受け止められているようですが、中には郵政民営化によるサービス改悪であると主張している輩も見受けられます。しかし個人的には需要が激減したから廃止するという日本郵便の説明は納得できるものであり、民間企業である以上は至極当然の判断をしたといえます。何でもかんでも郵政民営化批判にかこつけてケチをつけりゃいいってもんじゃないでしょう。はがきを製造するのだってタダじゃないだから。
さて航空書簡は先日、1月末にひっそりデザインが変わっているのですが、あまりに売れないためか私が郵便局で航空書簡を買おうとしても出てくるのは昔のデザインばかり。未だに実物を見たことがありません。恐らくこのまま郵便局で買う機会がないまま廃止される可能性が高く、なんでこのタイミングでデザインを変えたのかよくわからないといえばわかりません。恐らく使用例が異様に少ない航空書簡になるでしょう。
販売終了の判断はやむを得ないとは言え、一縷の寂しさはあります。というわけで販売終了の報を受けて国際郵便はがきの官封を買ってきました。裏側を見たら『13.3.15』などと書いてありましたが、これは平成13年なのでしょうか、2013年なのでしょうか。前者であれば文字通りの『官』封、後者だとしても既に10年近くも郵便局の奥で眠っていたことになりますね。いずれは開封して中身は使う予定なので、この写真を撮れるのは今だけです。
航空書簡の取り扱いおよび国際郵便はがきの販売の終了などに関する国際郵便約款の変更
(日本郵便ニュースリリース、2023/2/21)
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2023/00_honsha/0221_01.html