イギリス郵政は4日に国王チャールズ3世の新しい普通切手を発行しました。これが新たに登場した5種の切手です。
画像1枚目の上段左からセカンド・クラス、ファースト・クラス、下段左からセカンド・クラス大、ファースト・クラス大、そして画像2枚目は2.20ポンド切手です。無額面切手の売価は現在、それぞれ0.75、1.10、1.15、1.60ポンドです。セカンドよりファーストのほうが配達が早いので当然のことながらセカンドよりファーストのほうが売価は高いです。
同時に切手帳も発売されています。これはファーストクラスの切手を4枚収めた切手帳ですが、他の無額面切手についても4枚入り、また8枚入りの切手帳が存在します。
右側にはバーコードが付いていますが、これはエリザベス2世時代末期の2022年2月から付けられています。バーコードなしの旧普通切手は今年7月末まで使用可能です。バーコード付き普通切手が出た当初、イギリスの切手収集家の間で評判があまり良くありませんでしたが、いずれ慣れるでしょう。
エリザベス2世時代の切手は在庫がある限りは引き続き販売されているほか、今回発売された以外の額面、1.85、2.00、2.55、3.00、3.25、4.20、5.00ポンドの切手はまだエリザベス2世時代のものしか発行されていないため、引き続き製造・販売されるはずです。いずれこれらもチャールズ3世の新切手が登場するでしょう。
チャールズ3世の肖像を制作したのはイギリスの彫刻家、マーティン・ジェニングス(Martin Jennings)氏。エリザベス2世時代の肖像はアーノルド・マチン(Arnold Machin)氏が制作したのでマーチン切手、マーチンシリーズなどと呼ばれていましたが、今後どう呼ばれるようになるのかは不明です。
なお先日ご紹介したように国名代わりのチャールズ3世肖像の入った特殊切手は既に3月23日に発行されています。