アイスランド新切手『切手発行150周年』

アイスランドが今年(2023年)8月23日に新切手を発行したというのでさっそく注文しました。

8月24日にWOPA経由で注文して9月19日に到着したので、1カ月近くかかりました。2020年末の切手発行終了直後から作業人員が少なく通販作業が遅れ気味でしたが、今も状況は変わっていないようです。まあカネがないから新切手発行をやめると言っていたわけで、そりゃ通販に振り分ける人件費が増えるわけはないですね。もっとも、久々の新切手発行で注文も多いのでしょうが。

さて、一度は2020年に発行を終了したと言ったにも関わらず、3年ぶりに発行された今回の新切手、題材は同国における切手発行150周年です。描かれているのは以下の4点です。

  • ホルツォスの洪水、エイヤフィヨルル
  • スヴィナフェルスヨークトル氷河、フレネス
  • オーロラクラウン、コルグラファフィヨルズル
  • メラダラゴス溶岩流、レイキャネス

これはシール式切手で、裏面には解説文が描かれており、1873年に発行された同国第1号切手が紹介されています(3スキリング切手だけ他より発行が遅かった)。

2020年が最後だと言っていたではないかと思わないでもないですが、正確には新切手を発行するだけのカネくれれば考えないことはないよとのスタンスだったので、ありえない話ではなかったわけで、まあ今回は新切手発行の条件が揃ったのでしょう。発行されたらゼネラルコレクターとしては買うだけです(ただし手頃な価格に限る)。今後も新切手が発行され続けるのか否かは不明ですが、仮に年内に発行されるのがこれだけなら、2023年版イヤーセットは作られないでしょうね、多分。

アイスランドは郵趣で言うところのデッド・カントリーになったはずではありましたが、しかし郵便制度どころか国家そのものが存続している以上、デッド・カントリー扱いにするのはやはり危険なのかもしれません。イギリス領インド洋地域(BIOT)も存続はしていますが国際的な理由で切手発行の継続は不可、そしてナゴルノ・カラバフをめぐって揉めているアゼルバイジャンがついにアルメニア支配地域(アルツァフ共和国)に対し軍事活動を開始したようで、同国が消滅するのはもう時間の問題でしょう。これが正真正銘のデッド・カントリーとなるかもしれません。