不適切なポストにもほどがある!?

TBSテレビで放送されていた金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』が29日に最終回を迎えました。阿部サダヲ演じる主人公がバス型のタイムマシンに乗って1986年から2024年の日本に来て、昭和末期と令和のギャップに戸惑いつつ双方の時代について思いを巡らせていくという物語です。世間でも話題になっていた作品で、私の周辺も結構視聴していたようです。1986年というと私はまだ小学校低学年で、当時の社会の様子を完全に把握できていたわけではもちろんないのですが、まあ懐かしさも感じました。

しかし令和の時代に1986年の世界を再現して撮影するのが至極大変だったのは当然で、例えばこれは最終回の第10話『アップデートしなきゃダメですか?』の劇中、主人公の娘が2024年に帰っていくタイムマシンバスを見送る場面なのですが、やらかしてしまっている箇所があります。どこだかおわかりでしょうか? まあこのウェブログの読者ならすぐわかるかと思います。

これですね~郵便ポスト!

郵政民営化が2007年、日本郵便株式会社の発足が2012年なので、当然のことながら1986年にある郵便ポストにJPマークつき日本郵便のシールが貼られていることはあり得ませんし、そもそもこの郵便差出箱13号は1996年に登場したので、このポスト自体が1986年に設置されているわけがありません。実は最終回より前にも昭和時代にはなかったポストが登場しています。

まあ、そんなことを言い出すとキリがありませんし、野暮というものです。こういうのは理屈抜きで楽しむべきでしょう。非常に面白いドラマでした。