北朝鮮のオシドリ切手の切手

最近の北朝鮮は酷いニュースしか報じられていません。まあ北朝鮮絡みのニュースはだいたい酷いのですが、最近は輪をかけて酷い。27日には人工衛星打ち上げのため新型ロケットを発射したことで日本では午後10時46分にJアラートが発令、このため午後11時に終わるテレビ番組が直前に強制終了となりクライマックスの部分がお預けになるという悲劇に襲われ、しかも肝心のロケットは空中爆発して失敗(また打つんか?)。29日には韓国に向けてゴミや汚物が搭載された風船を数百個飛ばすというしょうもない嫌がらせを行い、朝鮮労働党の金与正副部長が誠意の贈り物などとのたまう始末。30日には弾道ミサイルを日本海などに向けて一斉に発射しました。

いくら中国やロシアから裏で金をせびったとしてもそんなバンバン飛ばす資金なんてあるのかと思っていたら、日本のとある暗号資産交換業者が480億円相当のビットコインを盗まれていたそうで、今のところ誰の仕業なのかは不明ですが、もしかして北の国に行ってミサイル開発資金になってしまったのかなと案じているところです。

さて数年前、2019年から2021年にかけてリトアニアの切手代理発行エージェントStamperija社が世界各国の動植物の切手を切手にするという企画を行いました。その大半は各国の英語名のアルファベット頭文字の形をしているという非常に特色のある大型シリーズだったのですが、そのうち北朝鮮の切手を紹介したシートがこれです。

これはニジェール名義で2020年6月10日付で発行された切手シートで、紹介されているのは北朝鮮で1987年8月4日に発行された世界自然保護基金(WWF)マーク入りのオシドリ切手です。North Koreaの頭文字を取ってシート全体はNの形をしていますね。額面部分は線で消されています。北朝鮮はあからさまなプロパガンダ切手を多数発行しており、個人的には大好物なのですが、まあこういうのも、たまにはね。