26日に日本郵便が郵便局アプリを更新し、いくつかの機能搭載などを行ったのですが、その中で昨年(2024年)11月より体験版がスタートしていたデジタルアドレスが正式版へと移行しました。これは自分の住所を7桁の英数字で表現するサービスで、郵便局アプリからコードや設定を確認することができます。
タイトル:「郵便局アプリ」への新機能追加のお知らせ
(日本郵政ニュースリリース、2025/5/26)
https://www.japanpost.jp/information/2025/20250526195850.html
政令指定都市に住んでいると市の下に区があるなど住所が長くなりがちで、これに集合住宅の名称が加わるとさらに長くなってウェブ上で記入するのが非常に面倒になります。ただでさえ日本の住所は正規化が難しくシステムで取り扱うのが大変ですが、この7文字を指定することでウェブ上で住所の入力が済むようになります。この日には事業者向けに、郵便番号・デジタルアドレスAPIの無料提供も開始されました。
色々と便利に使えるようになるといいのですが、デジタルアドレスだけで郵便物や荷物を送ることは想定されていないようです(原理的には可能なのでしょうが)。本当はね、手書きの住所を書く手間を減らしたいんですけどね。住所は自由に変えられるので、葛飾北斎並みに引っ越しを繰り返す人には便利なサービスかも知れません。
それにしても7桁で足りるのかと思ったのですが、アルファベット26文字と数字10文字の合計36文字を7桁なので全パターンは36の7乗=783億6416万4096通りなので、十分な量ですね。この量なら当てずっぽうで実在のデジタルアドレスがヒットする確率も小さいと思います(どうしてもゼロにはできませんが)。