そんなもん勘違いする人いる?

日本切手収集家にはあまりに有名なこの切手。もちろん、発行当時に太平洋戦争を戦っていた米英の降伏を願ってデザインされているわけですが、この切手にまつわる、とあるエピソードがよく語られます。

それは、この切手が日本が降伏した記念に出されたものであると勘違いされて、日本に乗り込んできたアメリカ兵の間で人気が出たという話です。しかし私は昔からこれが本当の話なのかどうかを疑っているのです。だっていくら戦争に負けたとはいえ、戦勝国向けに、自分たちが降伏しましたなんて切手を出す国がありますか?いくらなんでも、それはないと思うのです。そもそも、日本語で書かれた切手をアメリカ兵が理解できるとは…まあ、それは誰かが訳せばいいのか。

誰かの勘違いか、あるいは意図的に流布された話なのかはわかりませんが、私は誰かが大昔にでっち上げた作り話なのではないかと疑っています。意図的に流布された場合、その理由は何か…?大方、切手の希少性を強調して、値段を釣り上げるのが目的ということになるのではないでしょうか。