令和時代初の国政選挙、第25回参議院議員通常選挙が終わりました。政権選択選挙ではないせいか、いまいち盛り上がりに欠け、主に諸派での話題で盛り上がった印象が否めませんが、まあ事前に予想された通りの結果になったなということで、順当な結果に終わったんじゃないでしょうか。
さて今回は自由民主党の比例代表に全国郵便局長会会長などを歴任した柘植芳文氏、それに漫画やアニメなどへの表現規制に反対する山田太郎氏が立候補し、柘植氏が60万票強、山田氏が54万票弱を獲得し、特定枠を除けばそれぞれ1位、2位で当選されました。
全国に郵便局は約2万4千、そのうち4分の3がいわゆる特定郵便局でしたが、その局長が集まって組織していた全国特定郵便局長会、これは後に全国郵便局長会へと名称変更するわけですが、その広いネットワークを駆使した柘植氏は60万票超で余裕の当選。何しろ3位の和田政宗氏は半分以下の28万票なのです。全国郵便局長会の集票力の凄さを改めて見せつけました。
そして山田氏は組織もないのに、漫画・アニメファン、いわゆるオタク向けに投票を呼びかけ、柘植氏の得票数の1割減にとどまる大量得票で当選してみせたわけです。これはすごいことだと思っています。
郵便事業とオタク産業、直接は関わり合いがないように見えるこの二者が邂逅するのが、今年8月に開催予定のコミックマーケットです。このブログでも何度も述べてきたように、日本郵便は現在、荷物の搬入や搬出、それに企業ブース出展など、多くの面でコミックマーケットに貢献しています。そしてこれは郵趣の世界ではあまり知られていないことですが、コミックマーケットでは回収した同人誌の見本をずっとゆうパックの箱に入れて保存してきました。このため、ゆうパックの箱に効率よく本を詰め込む方法が編み出され、代々伝えられてきたのです。ところがあるとき、箱のサイズが変わってしまうということで、コミックマーケットは全く同じサイズの箱を特別に発注して、そして今でも使いづつけているのです。両者には実に深い関係があるのです。
そして山田氏は8月のコミックマーケットにサークル参加する予定です。当方も新刊『現代切手2018-2019』を発刊する予定です。できれば企業ブースの日本郵便スペース(まだ参加のプレスリリースがありませんが)も覗いてきたいと思っております。日本郵便が参加する中で最も参加人数の多い(と思われる)イベント、コミックマーケットは8月9日から12日まで、東京ビッグサイト(企業ブースは青海展示棟)で開催されます。