西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は2020年より通貨を統一し、エコ(ECO)に切り替わります。現在、ECOWASには15カ国が加盟しており、全部が一気に移行するわけではなく、条件を満たしたところから順次切り替えていくという話になっているようです。当然、通貨単位が切り替わり次第、切手の額面にも反映されるのでしょう。
15カ国のうち8カ国は現在、CFAフランを使用しています。具体的にはセネガル、ギニアビサウ、マリ共和国、コートジボワール、トーゴ、ベナン、ブルキナファソ、ニジェールで、例えば過去に紹介した切手を見ていただければ確かに通貨単位が『F(=Franc)』とか『FCFA(=Franc CFA)』になっています。これがすべてECOに切り替わるはずです。
なお、CFAフランは他に6カ国使っているので、CFAフランそのものはなくなりません。CFAフランは2つの中央銀行が発行しておりますが、西アフリカ諸国中央銀行発行(8カ国使用)のCFAフランだけがなくなり、中部アフリカ諸国銀行発行(6カ国使用)が発行しているCFAフランのみが残ります。
ECOWAS加盟15カ国の全部ではありませんが、切手代理発行エージェントに任せている国も結構ありますので、このへんはすぐにECO版が日本にも輸入されることでしょう。