Queen切手販売記

7月9日に”Royal Mail”(イギリス郵政)よりロックバンド・Queenの切手が発行されます。このこと自体は切手発行予定で告知されてはいましたが、6月23日に具体的な意匠が発表されました。日本は比較的早期にQueenの人気に火がついた国であり、一昨年公開の映画『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットも記憶に新しいところです。

そこでTwitter等で様子を見ていたのですが、この切手はQueenファンの間で大きな話題となっていました。普段、切手には関心がないもののどうすれば購入できるのか情報を探る方も多く、そしてイギリス郵政とQueen公式サイトのオンラインショップにて予約受付が開始されるや否や、言語や通貨の壁をもろともせず予約に成功したという報告が相次ぎ、またその情報を分け合うという事象が見られました。英国郵政代理店である日本郵趣エージェンシーも25日正午よりネットで通販を受け付けると告知し、たった3分で初回割当分が売り切れたそうです。

これを同じような光景が、つい最近もありました。そうです、昨年のスタンプショウにおける『おそ松さん』と同じです。

2019年のスタンプショウ、ちょうど改元のタイミングと重なったこともあり会場は押印やグッズを求めて超大混乱、その中で普段は切手に興味がないおそ松さんファン層はSNSなどを駆使して情報を交換しあい、少しでも効率の良い行動作戦を立てていました。これはその後『郵趣』同年7月号に掲載されたレポート記事でも報告されたとおりです。

今回の主戦場はネット上です。まあ、今どきSNS上で情報を交換するなど常識中の常識なのですが、私がTwitterを見ていて思ったのは、普段から切手を集めているであろう方々の投稿がほとんどなかったということです(過去の英国の音楽家シリーズを購入したことがあるという方はいた)。

もちろん最近のイギリス切手に興味がある切手収集家ばかりではありませんし、そこを収集の対象にされている方はむしろ「あまり盛り上がると自分の分がなくなちゃうかもしれないなぁ」と悩んでいたかもしれません。しかし既存の切手収集家が全く何もアクションを起こさないのも寂しいので、不肖ながら今回の切手に関する解説のようなものを3つほどツイートいたしました。①1stという額面の意味②通販サイトの特徴③新型コロナによる遅延の可能性、です。

私がこれまでこのウェブログ等で何回も指摘している通り、もはや発行されるすべての切手を購入するのではなく、自分の興味のある切手だけを好きなだけ買うという時代です。そういう方々は、おそらく、郵趣団体の会員には…ならないでしょう。従来の視点では捉えきれない郵趣界の現状が、確かにここにあります。