金日成>金正日

17日は2002年に小泉純一郎首相が北朝鮮を訪問し、当時の金正日総書記がはじめて日本人拉致を認めた日です。しかし拉致が疑われる日本人のうち北朝鮮が認めたのは一部のみ、生存していると認めても日本に帰国できたのはそのまた一部。拉致問題解決は遅々として進まず、帰国が実現しないうちに鬼籍に入られるご家族もおられます。大変に残念なことです。

さて7月のスタンプショウにてこんなものを買っていました。2002年に発行された金正日60歳、金日成生誕90年切手の初日カバーです(同時発行ではない)。しかし金正日切手の消印がやけに小さいのです。金日成切手のカバーと並べると、その違いは一目瞭然。やはり金日成を超えてはいけないのでしょうか?

ちなみに同じ年に生誕○十周年を迎えたことになっていますが、これは金正日の生年下一桁を金日成と同じにしたためです。なので本当は1941年生まれなのに1942年と、金日成の1912年の一桁目に合わせています。なぜそんなことをするのか?それは、下一桁が同じということで、天から認められた後継者…というイメージを国民に植え付けるためです。現最高指導者の金正恩総書記については公式の生年発表はありませんが、実際には1984年と言われています。しかし1982年生まれという説も流布されているのは、下一桁を調整する伝統が関係しているのかもしれません。