25日に特殊切手『近代通貨制度150周年』が発売されました。切手収集、コイン収集、いずれも根強い人気を保つ趣味ですが、今回はコラボ企画のような切手ですね。記念切手でシール式は珍しいですが、硬貨の形に合わせた丸型切手を作るためでしょうか。
昨年9月1日に発行された特殊切手『国勢調査100年』に引き続いて大隈侯が登場しています。明治初期に造幣局を作ったり、通貨単位を円としたり、コインを丸型にしようと建白しただけでなく、質の悪い硬貨や大量の偽札の撲滅に奔走するなど、幣制改革に尽力したのが大隈重信です。まあ、のちに大蔵卿として打ち出した外債発行計画は不評で、いわゆる大隈財政は失敗に終わるわけですが。
それにしても、こういうところに出てくるのはやはり富本銭ではなく、和同開珎なんですね。まあ、富本銭を日本最古の流通貨幣とするかどうか、研究者の間でも未だに意見が分かれているということなんでしょう。