新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴い、昨年から今年にかけてオンラインの切手展がすっかり定着しましたが、リアルイベントの再開も少しづつですが模索され始めています。日本では昨年のスタンプショウから今に至るまで、大規模な切手展を中止もしくは延期することはあっても、完全にオンラインに移行することはありませんでした。郵趣界のオンライン化の遅れか、欧米より感染状況が比較的マシだったということか。まあ、両方なんでしょう。
8月12日から15日まで、アメリカのシカゴ近郊にて『CHICAGO 2021』が開催されます。また11月19-21日には『CHICAGOPEX 2021』が開催されます。いずれも、国外からのディーラや郵政部が参加を予定しているほか、一般客を入れて開催することが大きな特徴です。
日本も今月末に日本国際切手展(アジア展)を一般客を入れて開催しますが、海外のディーラーは来られないようです。いくつかの海外郵政部は参加しますが、実際にはスタンプショウやJAPEX同様、(株)日本郵趣エージェンシーが代理で出展するのでしょう。日本国際切手展の期間中は同展出店のため臨時休業とアナウンスしていますし。
また毎年イギリスのロンドンで毎年春と秋の年2回開催されている『STAMPEX』は、2020年10月と2021年3月にオンライン限定で開催されましたが、いよいよ今年9月29日から10月2日までリアルイベントを復活開催します。場所はロンドンのイズリントンにあるビジネスデザインセンター(BDC)。もちろんオンラインの場も引き続き用意される予定です。ちなみに来年2月にも同じ場所で開催される予定でしたが、2020年5月から延期されたロンドン国際切手展に場所を譲っています。
ところで7月末より日本でも海外渡航のためのワクチンパスポートが発行を開始しており、私も発行してもらいました。が、当分は使う機会はないでしょう。なにしろ日本帰国時に2週間待機するのは変わらないので、私のような宮仕えの身には無理な話。事実上、今は時間のある人が海外旅行するのに用途が限られると思われます。帰国時の待機措置の緩和については東京オリ・パラが終わって、日本国内の感染状況が落ち着いてからでしょうね。いや、さらに秋の総選挙が終わってからか。
アメリカもイギリスも、日本からの渡航者に対して、現時点では入国時に条件や行動制限措置を課しているので、この書類はあまり意味がなく、先ほど紹介した切手展を観覧することは大変に困難です。そうこうしているうちに日米英とも3回目のブースター接種をすることになるかもね。とはいえ2022年になれば、ぼちぼち海外旅行を解禁しましょうかね、という空気になると楽観的に思っていますが。