東京2020五輪で訪日客の購買力を再認識した?日本郵便

現在開催中の東京オリンピック、そしてパラリンピックで設置される東京中央郵便局の東京2020選手村分室、並びに東京2020IBC/MPC分室は関係者でなければ行くことができません。しかし選手や報道機関等によってその映像が撮影され、YoutubeやInstagram、そしてTiktokなどで公開されています。そうした情報をつなぎ合わせ、朧気ながら東京オリンピック関連の郵便局の実情が見えてきました。幸いなことに販売されている切手やはがきは海外の方々に好評のようです。なんかね、選手村限定のフレーム切手とかあるらしいですね。切手そのものは通常のものと変わらないようですが。

さて共同通信社発のこの記事に注目しました。

五輪臨時郵便局のお土産人気 海外勢、切手“爆買い”も
https://nordot.app/794764320757661696?c=39550187727945729

なんか爆買いって言葉、久々に聞きましたね。なんでも来日された選手や報道関係者が自由に行動できないがゆえ、郵便局分室がお土産を購入できる貴重な場になっているんだそうです。6月23日発行の東京オリンピック記念切手帳(1冊1万円)を10冊以上購入する猛者もいるのだとか。

日本郵便としてはこういうのを、本当は町中の郵便局でもやりたかったんですよね、多分。海外からの観客を一切受け入れないことになったためその皮算用も泡と消えてしまいましたが、しかし訪日客による切手購入については改めて儲かると認識したことでしょう。

そういえば昨年は香港で日本のドラえもん切手がバカ売れしましたし、日本郵政の株主総会でも、海外向けの通販はやりたいという発言がありました。日本郵便としては外国人相手の切手販売を本格的に始めたいと思っているはずです。

翻ってここ30年ほど賃金が増えていない日本人、まあ切手など好きなものを買えばいいわけですが、1冊1万円の切手帳なんて損だ、高いと言って買わない。かたや来日外国人はプレミア価格上乗せの切手帳を爆買いしてくれる。将来的に日本郵便がどっちを向いて商売するようになるかは一目瞭然でしょうね。

そうは言っても日本人による購入が一番多いだろうから、日本人向けの切手が続くだろうと高を括っているそこのあなた! 日本国内でも高齢収集家が新切手を買わなくなり、いつの間にか新切手のメイン購買層となった30〜50代女性好みの切手ばかりが売られるようになったという現実を直視しなければいけません。

そのほかにはこんな記事もあります。

東京五輪マスコットの絵はがきに「とってもいいよね!」 米国選手の紹介動画に羨望の声
(ENCOUNT、2021/7/31)
https://encount.press/archives/202237/

選手村の郵便局レポート 五輪ポストカード入手の米代表「一瞬、胸がいっぱいになる」
(THE ANSWER、2021/8/1)
https://the-ans.jp/tokyo-olympic/178682