東京2020大会の説明文

東京オリンピックの閉会式を見ながら書いています。昨日、オーストラリアの金メダリスト切手をご紹介しましたが、同時にカバー作成用の封筒も注文していました。やはりオーストラリア郵政が通販を行っています。

さて、この裏側には今回のオリンピックについて書かれています。

そこには今回のオリンピックが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で日程を変更されたこと、日本の首都とその周辺にある42の競技会場で開催されること、マラソンや競歩などは日本の北部にある札幌で開催されること、そして自国オーストラリアチームに関する情報が書かれています。

特に、COVID-19による延期ということが明記されている点に注目です。世界各国から東京オリンピックの切手が発行されていますが、COVID-19によって延期されたということは書かれていません。日本の切手にすら書かれていません。それはネガティブな情報であり、わかりきった情報なのでいちいち明記しないということなのかもしれません。しかし記憶は薄れ、容赦なく忘れ去られていきます。郵趣は時代を記憶するものです。今回、切手ではなく封筒でしたが、オーストラリアの郵政事業体が販売したものの中に、こうしたCOVID-19に関する情報が明記された意義は決して小さなことではないと考えています。

なにはともあれ東京オリンピックは閉幕します。参加することに意義があると言われる近代オリンピックですが、今回は開催されることにも意義があった大会と言えましょう。万難を排して開催してよかったと思います。