カーブルを後にした元国王

今回は(当ウェブログにしては)ちょいと古いアフガニスタンの切手をご紹介します。

これは1951年12月23日に発行された万国郵便連合(UPU)創立76周年というなんとも中途半端な節目を祝う記念切手で、19世紀の国王シール・アリー・ハーンが描かれています。ちなみに無目打なのは、この時代に地方で発行されたもので、政府より額面の2倍で販売されたんだとか。

第二次アフガン戦争のさなか、1878年にイギリス軍によって首都カーブル(カブール)が占領される直前に同地を脱出することになりますが、後の世にこうして切手になっています。今回アフガンから事実上亡命せざるを得なかったアシュラフ・ガニー(前)大統領は国に残った政敵から猛烈に批判されていますが、彼の評価がアフガンで好転することはあるのでしょうか。