文字が読めないネパール切手

しばらく行えていなかった切手整理を最近ようやく再開しているのですが、外国切手を整理していて何が困るかって、書かれている文字が全く読めないというパターンです。スコットカタログなどで切手を探す手がかりがまったくないからです。

国名に関してはここ半世紀の切手は万国郵便連合(UPU)のお約束ごとで国名をアルファベットで表記しているのでなんとかなりますが、国名だけわかっても他の文字が読めなければカタログで探す作業は困難を極めます。発行年が書かれていなかったり、書いてあっても西暦ではなかったり、アラビア数字ではなかったり。スコットカタログの場合はすべての切手の画像が載っているわけではないので余計に大変です。ま、そういう意味では日本切手も、海外の収集家からすれば整理が大変なんでしょうね。

で、この切手。この切手自体はネパールが1981年に同国切手発行100周年を記念して発行したものですが、ここに描かれている切手、これが1881年発行の1番切手です。これはねぇ、ネパールの切手だと言われないと全くわからんですよね。書かれている文字は現地のもの(多分デーヴァナーガリー)で、日本人にはほぼ馴染みがない。なので一昨年(2019年)まで刊行されていたアシェット・コレクションズ・ジャパンの『世界の切手コレクション』にも上下逆さまに掲載されてしまったという伝説の切手なのです。