長めの切手シートを折って保存する収集家

コレクションはどの分野でも、やり方は人それぞれ。収集家の数だけ収集スタイルがあると言えます。他人の収集方法にケチをつけるつもりはないのですが、しかしどうしても理解できない収集方法というものは存在します。私はかつての収集家による切手コレクションをバインダーごと手に入れるという方法を使うことが多いですが、他人の切手アルバムの中を見てみると、いろいろな発見があり、時には戸惑うこともあります。

その一例が『長すぎる切手シートを折り曲げてファイルに入れる収集家がいる』です。

普段、使っている切手ファイルやストックブックにどうしても入れたい気持ちはわかります。しかし入らなければ別の大きめのファイルを用意して入れるのが普通だと思っていました。目打部分に沿って折り曲げると言うなら、まだわかるんです。例えば、日本の普通切手シートを真ん中の目打に沿って、半分に折って保存するということはあるでしょう。しかしね、これですよ、これ。

左端から1センチ位のあたりで無理やり折り曲げてるんです。裏面から見るとわかるかもしれません。もうね、後ろから脳天をぶっ叩かれたような衝撃でした。

ちなみにこれは2005年にミクロネシア名義で発行された愛・地球博の切手シートなのですが、ヨコのサイズは19.2cm、確かにB5サイズのファイルだとヨコからははみ出ます。しかし、ねぇ…別の巨大ファイルを用意できないくらい大きいわけではないのに。そこまでして折らないように保存する気がない収集家がいるというのは私には衝撃なのですよ。

切手収集家というのは入手した切手を基本的にはそのままの状態で(多少の汚れを取ろうと試みることはあるかもしれませんが)保存するように努める生き物だと思っていたのですが、そうでもないんだなぁと考えている今日このごろです。