第1回アジア国際仮想切手展、開催中

今月10日から30日まで、バングラデシュでアジア国際切手展『BANGABANDHU 2021』が開催されています。バングラデシュで、というのは語弊があるかもしれません。なぜならこれはバーチャルな切手展だからです。アジア郵趣連盟(FIAP)による第1回国際仮想切手展と銘打って、バングラデシュ建国の父シェイク・ムジブル・ラフマン(শেখ মুজিবুর রহমান)元大統領の生誕100周年、並びに同国独立50周年を祝うイベントとして開催されています。出品作品のスキャン画像を見ることができるというもので、仮想であるがゆえにフレーム数は事実上、無制限となっています。

BANGABANDHU 2021
https://bangabandhu2021.com/

開催直前までFIAP公式サイトのスケジュールには掲載されておらず、出品はバングラデシュからのものが大半を占めているようです。日本からはコミッショナーを指定せず、審査員の派遣もありませんが、展示されている151の作品の中には日本切手を題材とした作品もあります。もちろん審査は国際郵趣連盟(FIP)規則に則って行われます。

どうしても試行錯誤の感は否めませんが、バングラデシュは昨年(2020年)7月にも同国の切手協会が主催する切手展『PHILEX 2020』をオンラインで開催し、これが世界初のオンライン切手展であると謳うほどのオンライン切手展先進国です。その経験を踏まえ、コロナ禍で可能な国際切手展の一つの形を模索したのでしょう。

公式サイトに掲載されているIREX(特別規則)を読んでいると、仮想切手展ならではの記述が多く非常に興味深いです。これが今後、仮想国際切手展のスタンダードになっていくのかもしれません。

INDIVIDUAL REGULATIONS (IREX) for BANGABANDHU 2021 (Revised 25 Sep 2021)
https://bangabandhu2021.com/?page_id=11370