きょう18日から22日までスイス連邦のティチーノ州ルガーノで国際切手展『HELVETIA 2022』が開催され、日本からも作品が出品されます。
という一文にどれだけの意味が込められているかというのは今さら言うまでもないでしょう。2019年末に始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行は国際的な人の往来を著しく制限し、大規模イベントを次々に延期・中止へと追いやり、それは国際切手展も例外ではありませんでした。2020年の国際切手展は全て中止され、2021年は横浜でアジア展がかろうじて行われ、2022年には2月にロンドンで、3月にブダペストで、ようやく国際切手展が開催されました。しかしそこに日本人の作品はなく(書籍は除く)、今回のルガーノ展でようやく日本人出品者による作品が展示されることとなりました。日本人の作品が出品される国際展は昨年の横浜を除けばアジア展は2019年7月のシンガポール、世界展は同6月の武漢以来で、実に約3年ぶりのこととなります。
これは昨年(2021年)9月2日にスイスが発行したルガーノ国際切手展の切手です。これを発行した時点ではまだ翌年の開催について完全な見通しは立っていなかったと思われます。なおスイスは今年4月28日にも別のルガーノ展記念切手を発行しています。
恐らく閉会まで通常以上に気が抜けない切手展になるとは思いますが、今回の開催が国際展開催の正常化につながることを期待しています。正直な話、COVID-19は今年中になんとか道筋が見えてくると思うのです。まだまだ変異株は登場するでしょうが、弱毒化して風土病化して終わりでしょう。となると目下最大のリスクは…やはりウクライナ戦争に伴う人的往来・物流の制限でしょうか。結局、一番怖いのは生きた人間ということになるのかもしれませんが、それだけに国際的な社交の場である切手展が開催され続けることには大きな価値があると確信しています。
(追記)国際切手展『HELVETIA 2022』に日本代表コミッショナーとして赴かれている吉田敬さんがブログで現地の様子を紹介しています。日本人が3年ぶりに参加した今回の国際切手展の様子が日本語で、しかも写真つきで読めるという大変貴重なものです。以下のリンクは開催前日に書かれたものですが、実際には昨年9月の出品受付完了直後のところから今回の切手展に関する記録が残されています。
[HELVETIA 2022] ニュースレター(22)
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