4月12日発行の『くたばれ!ロシア軍艦』、その続編となる5月23日発行の『くたばれ!ロシア軍艦―完了』と、どうにもウクライナ切手といえば戦争関連の切手だけが話題になりますが、その一方で発行が開戦以降になってしまい完全にとばっちりを食らった切手が存在します。それがこちらです。
ウクライナの画家、オレクサ・ノヴァキフスキー(Оле́кса Харла́мпійович Новакі́вський)生誕150周年を祝う切手で、発行日は3月14日です。ロシアからの軍事侵攻を受けたのが2月24日だったので戦時下での発行となってしまいました。もちろん開戦前に発行準備は整っていたはずです。誕生日が1872年の3月14日だったので発行日がこの日になるのはもう致し方ないことでした。しかし戦時下となったとはいえ、予定どおり発行されたようです。意地もあったのかもしれません。
なお、この切手の意匠は自画像です。また額面Vはロシア軍を連想させるという理由から、以降廃止することが決定しています。なのでウクライナによる最後の額面V切手となるかもしれません。