台北国際切手展までほぼ1年

2日、アメリカ合衆国のナンシー・ペロシ下院議長が台湾を訪問したことで中華人民共和国が反発を強めており、既に空母2隻が目的不明ながら出航したなどという不穏な動きも報じられています。もしこれが1年後の出来事だったら、2023年8月11日より台湾の台北市で国際切手展(アジア展)が開催予定なこともあり訪台予定の郵趣家も気が気ではない状況となっていたことでしょう。そう、2020年10月に開催予定だった台北国際切手展は何度かの延期を経ていよいよあと1年後に迫っているのです。新型コロナだけでなく軍事的緊張にまで翻弄されるのはご勘弁願いたいところです。

さて台北で前回、アジア展が開催されたのは2016年のことでした。これは中央アフリカ共和国名義で2016年7月18日付で発行された2016年台北国際切手展<PHILATAIPEI 2016>の切手です。1枚目のヒキガエル、2枚目のヤマムスメ、ツキノワグマ、ウンピョウはいずれも台湾固有種のものが描かれています。

台湾の国際展にも関わらず、この時は何故かチベットのダライ・ラマ14世やモンゴルのチンギス・カンなど、台湾とそこまで関係が深かったっけ?という人物の切手が代理発行エージェントより発行されました(以前にもちょっとご紹介しました)。そいういう意味ではこの切手は台湾固有種の動物を揃えているので非常に良いですね。