ニュージーランド郵政がマオリ切手を発行中止

ニュージーランド郵政は今年(2022年)8月3日に『マオリ語請願50周年』切手を発売開始する予定でしたが、直前になってこれを取り下げた模様です。すでに販売ページも非表示となっています。

Timespanner氏のfacebook投稿より
https://www.facebook.com/Timespanner/posts/pfbid0ku1QAxVr6SgQ9APEF9pKDyw247D4Eg7sfCb7fZU8UD4X9vuHYTQB3dCcwiHe3YNil

ニュージーランド郵政より発行中止の知らせを受け取ったという方によれば、既に切手は刷り上がっていたものの、意匠について関係者の了解を得られなかったため発行を中止したとのことです。ちなみに、これが発行される予定だった切手の画像で、ニュージーランド郵政の公式サイトに掲載されていたものですが、これの何がまずかったのか私のような門外漢にはよくわかりません。

こういう切手は間違いがないよう事前の考証が不可欠で、そういえば日本郵政が2年前に発行した特殊切手『ウポポイ(民族共生象徴空間)』では、描かれたムックリ(口琴)の紐の取り付け位置が違うという指摘を受け日本郵便が謝罪しています。既に発売から1カ月以上経っていたこともあり発売中止や修正などの措置は取られませんでしたが、一歩間違えれば同じような状況に陥ってしまいます。

特殊切手「ウポポイ(民族共生象徴空間)」のデザインについて
(日本郵便ニュースリリース、2020/5/28)
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2020/00_honsha/0528_01.html

ニュージーランド郵政の話に戻すと、2006年にも直前になって発行が中止されたマオリ関連切手があったそうです。伝統芸能カパ・ハカ(Kapa Haka)を題材とするもので、そのときも意匠に難色が示されたため発売日直前になって中止され全回収するはずが、間違って8セットほど流出してしまったそうです。