インド製の新型コロナワクチン切手

先日8日、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンについて、日本の厚生労働省が10月中旬以降に接種を開始する方針を決定したとの報道がありました。とはいえ想定されているのはファイザー社製とモデルナ社製のもので、きちんと滞りなく輸入できればの話です。

さて、これは今年(2022年)1月16日にインドが発行したインド医学研究評議会(Indian Council of Medical Research、ICMR)の切手で、注射の様子が描かれています。医師の脇にある小瓶を見ると『COVID-19 VACCINE』『BBV 152』と書かれており、これがICMRと同国製薬会社バーラト・バイオテックが共同でが開発した新型コロナワクチン『コバクシン』であることがわかります。

コバクシンは昨年11月に世界保健機関(WHO)が緊急使用を承認しており、日本では今のところコバクシンの接種は行われていませんが、今年4月には入国時の水際防疫を緩和する対象ワクチンに新たに含まれており、ワクチンの効果は世界的にも広く有効と認められているといえます。さりげない形ですが、自国開発のワクチンを世界に宣伝する切手となっています。ICMRの切手なので当然と言えば当然なのですが。