10月8日にウクライナとロシアを結ぶクリミア大橋(ケルチ海峡大橋)で爆発があり、これにウクライナが関与しているのかどうかが焦点となっています。ロシアにとってはクリミア半島に物資を運ぶ重要な交通網となっており、ここを落とされることはロシアにとって大打撃だからです。同日、ウクライナ郵政は11月にクリミア大橋爆破の切手を発行すると発表しました。耳紙にて『クリミア大橋』の表記をロシア語(Крымский мост)からウクライナ語(Кримський міст)に変更する煽りっぷりです。※画像はウクライナ郵政のツイッターアカウントより
цей день настав: ми анонсуємо марку з мостом pic.twitter.com/wtxAVe12q4
— Укрпошта (@ukrposhta) October 8, 2022
ウクライナ郵政のイゴール・スメリャンスキー(Ігор Смілянський)総裁はこの切手の事前予約を受付中であることをツイッターやテレグラムで公表しました。
As promised pre-order is available here https://t.co/A4ubUDYtC3. Delivery in November. And the next @ukrposhta stamp is coming October 14th. Stay tuned 🙂 pic.twitter.com/xMD9rWOw8N
— Igor Smelyansky (@smelyansky_igor) October 8, 2022
(Передзамовлення) Поштовий набір «Кримський міст на біс!»
https://postmark.ukrposhta.ua/index.php?route=product/product&product_id=897
驚くべきは手際の良さです。爆破事件があってから約1日で切手図案発表だけでなく予約受付まで開始してしまいました。恐らく、ウクライナは以前から爆破計画を綿密に計画しており、その中には今回の切手発行も含まれていたのでしょう。実際に爆破そのものを実行したのがウクライナかどうかは不明です。あらかじめ爆破記念切手の図案を用意しておき、クリミア大橋が大きく破損する何かが発生したら速やかに切手発行計画を公にするという戦略だったに違いありません。メディア戦略でロシアはウクライナの後塵を拝していると言われますが、切手を使ったアピールも開戦以来ウクライナが圧倒しています。
ちなみに事前予約の際にはウクライナ軍に対する寄附金も同時に支払うことができます。クレジットカードで決済したところ拒否されてしまい、『あんたのカードがウクライナで決済されたから念のために利用制限かけといたで、これほんまにあんたが注文したんか?』という警告メールが届いてしまいました。もちろん問題ないと回答したところ今度は決済が通りました。ちゃんと仕事してますね。予定通りに発行され日本に発送されたとしても到着は12月でしょう。無事に届けば年内にもご紹介できるでしょう。