ゴルバチョフがウクライナ応援?加刷切手

2021年8月30日付でニジェール名義でソ連崩壊30年の小型シート切手が発行されたことは以前にご紹介しました。このたび、これにウクライナの国旗と”Слава Україні!”(ウクライナ語で『ウクライナに栄光あれ!』)のフレーズを加刷した小型シートが発行されました。これらは旧ソ連のミハイル・ゴルバチョフ元大統領を追悼する切手の一環として今年(2022年)9月2日より切手代理発行エージェントが一般発売を開始したものです。

特に最初のは切手ではない余白部分に加刷しているだけなので切手としては変わりませんが、2番目のシートは切手に思い切り加刷しているのでまた違った切手ということになってしまいます。この加刷マークは他の小型シートにも使われています。

今回の加刷でいかにもゴルバチョフ元大統領がウクライナを応援しているかのような切手になりましたが、ゴルバチョフ元大統領はウクライナ戦争に関して一刻も早く停戦すべきとしていたものの、そもそも1991年のウクライナ再独立には否定的で、2014年のロシアによるクリミア半島併合を支持していました。このためウクライナからの評価は低く、2016年から5年間の入国禁止措置が取られています。

ゴルバチョフはウクライナの独立に反対し、クリミア併合を支持した
(ニューズウィーク、2022/9/1)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/09/post-99520.php