11日は個人的に色々と興味深い郵便物が届いた日だったのですが、その中でも私が注目したのがこれです。郵趣サービス社の中国切手頒布会からの郵便の中に、こんな案内が入っていました。
郵趣サービス社で制作・販売している国別ボストーク切手アルバムの追加リーフについて、今後はヒンジレスリーフの生産を止めて図入りのみにするという案内ですね。具体的には以下のようなスケジュールで生産を終了するそうです。
2022年をもってフランス、スウェーデン、スイス、オーストリア、2023年用をもって米英独、国連、韓国のマウント付きリーフは販売終了となります。クレームタッシュ(マウント)価格や輸送費の高騰が生産中止の理由として挙げられており、それは間違いではないのでしょう。しかし、
中国本土、中国香港、中国マカオ、並びに中国のステーショナリー、ミニシートについては継続してマウント付き追加リーフを制作・販売するんだそうです。ぶっちゃけた話、これ以外の国のリーフはもう大して売れないんでしょう。
私自身も外国の新切手を買ってはいますが、こうした図入りリーフのアルバムは使っていません。ストックブックに突っ込んで終わりです。とはいえアキュムレーション好きなのでアルバムごとまとめて買うことも多く(最近は自重して控えてますが)、そうした中には郵趣サービス社製の図入りアルバムも多く見かけますから、多くの収集家から支持されている存在だというのはわかります。しかし、もはやマウントをカットして貼り付けて販売しても割に合わない時代なので、自分でマウント買って貼り付けてくれという話です。
とはいえ図入りは残るのでまだマシです。これまでは単にリーフにくっついているマウントに切手を挟み込めばいいだけの話でしたが、これからはサイズの違うマウントを確保して切ってリーフに貼り付けるという作業が加わるだけです。まあこれも面倒くさいのですが、切手リーフ作るのって超絶手間ですから。切手のサイズを測って、レイアウト考えて、配置して、タイトルやら印刷日やらの情報を調べて書き加えて、紙を用意して印刷しなきゃいかんのです。ああ面倒くさい。
昔の小学生向け切手収集入門本を読んでいるとたいてい図入りリーフが批判されていますが、とにかく時間のない人にとっては楽に整理できる代物です。だからこそ図入りリーフは今日に至るまで生き残っているのです。マウント付きの状態でアルバムリーフ用意されたらもう整理するしかないなって思いますもんね。なので大変にありがたい存在ではあるのですが、仕方ないですね。最近は郵趣サービス社のオリンピックやら何やら、特定のテーマに沿った期間限定の頒布会でアルバムを作ってないのが残念です。
マウントについては昨年(2021年)にハーヴィッド(ハウイド)社が生産を終了し、在庫尽きたらどうするの問題が生じています。ショウガードやライトハウス、プリンツやらがマウントを生産しているのでそっちを使えばいいのでしょうが、同じメーカーで統一したいという人にとっては悩ましい問題ですね。まあマウントって消耗品なので本当は定期的に取り替えたほうがいいと個人的には思っているのですが、マウントも決して安くないですよね。
こうなると日本切手のボストークリーフっていつまで販売されるのかなぁと気になるところではあります。未だに日本の新切手を全部買ってる人って全国でどのくらいいるんですかね…今はまだ需要があるのでしょうけど。
将来的にはアルバムリーフのデータをページ単位でPDF形式で販売して、あとは必要に応じて紙に印刷して使うのがメインになる時代が来るんじゃないでしょうか。今でもすでにPDFファイルを提供してるところがありますもんね。これに伴い、いずれはレターサイズではなくA4サイズのリーフが主流になるでしょう。