ロス海属領と氷とプラスチック

これはニュージーランド郵政が2022年11月2日に発行したロス海属領の切手です。ロス海属領とはつまり、ニュージーランドが領有権を主張している南極大陸の地域で、こうして切手を発行することで同地域における領有権をアピールしています。南極大陸の領有権を主張している国はどこもそういうことをやっています。

さて前置きが長くなりましたが、これは『氷と科学』と題された切手です。氷に関する、または氷を利用した科学実験が取り上げられており、これらをロス海属領で実施したとは書かれていませんが、まあおそらくロス海属領にてニュージーランドが実施したのでしょう。

ところで南極でもマイクロプラスチックが発見されており、汚染が広がっているのが確認されていますが、この小型シート切手もプラスチック製の袋に入れて送られてきました。当然のことながら通常のプラスチックを使っていたのではツッコミが入るところですが、そこはさすがに

This is an oxo biodegradable bag.
(これは酸化型生分解性の袋です)

と書かれていました。製造しているのはキーウィ・プラスチック(Kiwi Plastic)と、これまたニュージーランドらしい会社名です。