アメリカ合衆国では2023年3月現在、国内に郵送する封書は1オンス(約28.3グラム)まで63セントで送れます。アメリカ合衆国郵便公社(USPS)の慢性的な赤字もあり、この料金は毎年のようにジワジワ値上げされています。そこでアメリカでは”Forever”切手というものが発行され、どこかのタイミングでこの切手を買っておけば値上げしたあとでも差額を支払うことなく、これ1枚だけで封書を送ることが出来ます。こういう、いわゆる無額面切手とも呼ばれる切手は日本にはありません。
1オンスより重くなってしまった場合は、差額の切手を追加で貼ることで送ることが出来ます。具体的には”additional ounce”と呼ばれる切手で、”Forever”切手に加えてこの切手を1枚貼るごとにさらに1オンス重い封書まで送ることが出来ます。なので重量に応じてこの切手を貼ればよいという寸法です。”additional ounce”切手は2015年に初めて発行され、2023年3月現在、全部で4種類しか発売されていません。正確には毎回、通常版とコイル切手版の2種類が同時に発行されているため、そこまで違いを区別すれば8種類です。
さて、これは今年(2023年)1月5日に発行された最新の”additional ounce”切手で、スクールバスが描かれています。左が通常版、右がコイル切手版ですが、大きさまで変える必要があるのかは不明です。まあ、区別したいのでしょうけど。ちなみにこちらは現在24セントです。