ピトケアン諸島の女王エリザベス2世切手

3月31日にTPP加盟国の閣僚会合が開かれ、イギリスの加入を認めることで大筋合意したそうです。イギリスが2021年2月1日に加盟を申請して以来、TPPって環太平洋パートナーシップ協定の略じゃなかったっけ、という声に対しては太平洋にはピトケアン諸島というイギリスの領土があると説明されてきました。もちろんイギリスのTPP加盟決定はもっと別の観点からの判断でしょう。

そして人口が47人しかいないこの島々でも独自の切手が発行されています。もちろん郵便には使えますが人数があまりに少なすぎ、郵政事業の規模はたかが知れていますから、切手発行が製造コストに見合うような状況とは思えません。実際には収集家に販売して売上を獲得するのが主な目的なのでしょう。

これは1978年10月9日にピトケアン諸島郵政より発行された、女王エリザベス2世の戴冠式25周年を祝う切手です。しかし文字部分が銀色なので読みづらいかもしれません。斜めから見ると、確かにピトケアン諸島の切手であることがわかります。

イギリスの海外領土なのでこうした英王室の切手を出しても不思議ではありませんが、そこには確かにこれらの島々がイギリスの領土なのであるという宣伝を兼ねているのかもしれません。そう考えるとイギリスのTPP加盟はピトケアン諸島の存在あってこそという説明も、イギリスにとってはまんざら悪くないのかもしれません。

ちなみに切手額面の通貨単位はニュージーランド・ドルです。