今年(2023年)3月25日開催の横須賀海軍施設(アメリカ海軍横須賀基地)における『日米親善よこすかスプリングフェスタ 2023』に参加した際に、現地の郵便ポストへ投函したのは基地内郵便局の消印を期待したはがきだけではありませんでした。アメリカ国内の郵便局に封筒を送り、絵入り消印(Pictorial Postmark)の郵頼も行いました。
未使用外国切手のアキュムレーションを買っているとアメリカ切手が自然と集まってくるため、手元には現在、それなりの量のアメリカ切手があります。おそらくアメリカの一般家庭にある量よりは多いでしょう。今回の米軍基地開放は、日本国内にいながら手元の重複したアメリカ切手を使うことができる良い機会だということに気がついたのです。これを機に、使い道のない切手を郵便に使用して消化してしまおうというわけです。もちろん日本から国際郵便で郵頼を行うことも可能なのでしょうが、米軍基地内からならアメリカ国内の郵便料金で送ることが可能です。
というわけでさっそくアメリカ各地で使用される絵入り消印を調べ上げ、複数箇所に郵頼しました。この投函している写真(再掲)の、はがきの後ろにある茶色い封筒がそれです。各封筒には投函当時(2023年3月)の国内ファーストクラスの料金である63セント分の切手を貼り付け、中には押印用はがきと押印を依頼する手紙を入れました。基本的にアメリカの切手は多少古くても郵便に使えるのが有り難いところです。例えばイギリスは1971年に通貨単位スターリング・ポンドを十進化したためにそれ以前の切手はもはや使えず、最近ではバーコードが入っていない普通切手は今年8月以降は使えなくなると言っています。
投函から約1カ月後の4月20日、送った中の1枚がようやく返ってきました。フロリダ州パークランドにある郵便局から返ってきたものです。切手を貼った位置が少々悪く、消印が上部のPOST CARDの文字列にかかるところでした。押印用はがきには大きさと見栄えの問題から1枚で済むGlobal Forever切手を調達して貼りました。
これが返ってきたということはつまり、在日米軍基地内にあるアメリカ郵便公社(USPS)の郵便ポストからアメリカ本土へ63セント分の切手で郵頼の封筒を送ることができたということを意味します。このやり方が通用するのであれば、あとはUSPSの郵便ポストに接触できる米軍基地開放イベントを利用して大量のアメリカ切手が使い放題です。あまり量が多いと入場時の手荷物検査時に怪しまれそうですが。
そして関東地方に住んでいると、在日米軍基地を一般の日本人に開放する親善イベントがそこそこの頻度で開催されていることに気が付きます。これはなかなか良い。アメリカンな食べ物に舌鼓を打ちつつ基地内の郵便ポストを使わせていただくというのも楽しいかもしれません。それはともかく、1カ月にも及ぶ横須賀基地編はこれにてひとまず終了です。