中東カタール、WOPAに参加

過去、当ウェブログでは何度かWOPAというサービスをご紹介してきました。欧州を中心とした50もの国・機関から、新切手を現地価格で購入することができるサービスがWOPAです(新コインも購入可能ですが9カ国のみ)。ところが最近、ここにカタールが加わりました。中東からの参加はこれが初の参加となります。

カタール郵政にはオンラインで切手の通販を直接注文することもできます。とはいえ以前にそれを試みようとしたところ、日本への郵送料が目が飛び出るほど高くて断念したということを当時ご紹介しました。もう具体的な金額は覚えていませんが1万円を超えていたと思います。単なる切手シート数枚の送付にですよ? 切手の折れ防止のためにめちゃくちゃ分厚くて重たい切手カタログでも同封するつもりですか? まさかまだ日本がバブル景気に沸いてる金持ちの国だと思って足元見ようとしてます? という状況だったので、今回WOPAに参加することによって便利になるのはともかく、またとんでもない送料を言われるのではないかと心配だったのです。ところが今回、WOPA経由で注文するとなんと10米ドル(約1,450円)でした。えっこれで送ってくれるの? まだちょっと疑問に思いつつ注文してみると、

はい、ちゃんと届きました。これはありがたい。これでイギリス経由で送ってもらわないで済むな(前回参照)。

今回注文した中から一部をご紹介します。これは2018年4月16日、カタール国立図書館の開館を記念して発行された切手です。現在は80万冊以上の蔵書、50万以上の電子書籍が所蔵されているそうです。

カタールは年間でもせいぜい数件、20種類程度の切手しか発行しておらず(2021-2022年はFIFAワールドカップカタール大会の影響で発行数が増えた)、しかもその全部をWOPAで販売しているわけではないので、現在のところ買える切手はそこまで多いわけではありません。まあカタールの人口は250万人で、切手による外貨獲得を考えなくてもいい豊かな経済状況を考えれば、この程度の切手発行で十分ということなのでしょう。