世間は来年(2024年)秋より郵便はがき、定形封書の郵便料金が値上げされるという話題で持ちきりです。はがきが現行の63円から85円、第一種の定形郵便が84円(25g以下)/94円(50g以下)から110円(統一)になるというのですから、まあ騒ぐのも宜なるかなといった感じですが。しかし正確性を期すれば、あくまでこの値段に値上げが決定したわけではなく、まずは郵便料金の上限をこの額に変更するという総務省の省令改正案が公表された、という段階に過ぎません(まあこのまま変更されるのでしょうが)。
郵便法施行規則の一部を改正する省令案及び民間事業者による
信書の送達に関する法律施行規則の一部を改正する省令案に対する意見募集
(総務省 情報通信行政・郵政行政審議会 郵政行政分科会、2023/12/18)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu14_02000135.html
まあSNSでは普段からはがきや封書を出さない、あるいは最近の切手を郵便局の窓口で購入しているわけでもなさそうな連中が今後の郵政のあり方や郵政民営化について持論を展開していますので(それを生業にしてるというのなら、まだわかるのですが…)、そういうのはそちらに任せようかと思います。いっそのこと、はがき料金と封書料金を統一すりゃいいのにとは思いましたが。どうせ圧着はがきを使って封書料金を回避している郵便物ばっかりなんだし。
さて最終的にこの値段になった場合、収集家としては新料金の普通切手や特殊切手第1号はもちろん、差額の切手が出るのか否かが気になりますが、はがきの差額22円は従来の普通切手20円と2円を貼り足してほしいと言われそうですし、第一種定形25g未満の差額26円は、日本郵便がわざわざ26円切手や6円切手を新たに出すとも思えません。もし6円切手が出れば1962年発行の『なんてん』以来、62年ぶりの新切手になるのですが。まあ20円+5円+1円を貼ることになるでしょう。