先日から来年(2024年)8月に韓国で開催予定の国際切手展『PHILAKOREA 2024』(필라코리아 2024)の話題ばかりで本当に申し訳ないのですが、気になる動きがまたあったのでご紹介したいと思います。動きそのものは小さいのですが、
つい先日まで韓国郵趣連合の公式サイトのトップに掲げられている画像に『2024.08』という文字があったのですが、消えてしまいました。8月から10月に開催変更します、という情報が流れていた際にもここだけは変更しなかったにもかかわらず、です。また左のメニュー、上から2番目のリンクも先日まで『필라코리아 2024』(PHILAKOREA 2024の意)だったのですが、2024の文字が消えて単なる『필라코리아』(PHILAKOREA)になってしまいました。
ページ右部分にある、これまでの2024年開催に向けた文書タイトルは流石にそのままですが、それ以外の箇所については2024年開催に向けた痕跡が韓国郵趣連合の公式サイトからすべて消されてしまいました。これは一体何を意味するのでしょう?
これまでに何度かご紹介している、中華圏の郵趣サークルのサイト『集郵圏』に掲載された『PHILAKOREA 2024』に関する記事には、韓国郵趣連合によるとされる文書が掲載されています。改めてご紹介しますと、
快讯:2024韩国首尔世界邮展将延期至10月7日-11日举行
(集郵圏、2023/11/24)
https://www.jiyou2020.com/archives/5701.html
(上記画像は集郵圏の記事より転載)
この文書、なんか一部の英単語スペルが怪しかったりするのですが、一部を抜き出してご紹介しますと、
(原文)There are many reasons why it will be postponed to October, however, any kind of banal explanation could be a stupid excuse judging from the overall distorted course of the Philakorea preparations in general.
(邦訳)10月に延期される理由はいろいろありますが、PHILAKOREAの準備全般の歪んだ流れから判断すれば、どんな平凡な説明も愚かな言い訳になりかねません。
またこんな記述もあります(スペルミスもそのまま掲載)。
(原文)The Philatelic Federation of Korea is supposed to reflect the maximum demand from the philatelic point of view and we did try to do our best, but the Korean Post was the final decision maker as it is the singnatory for the agreement of Philakorea 2024 with FIP & FIAP.
(邦訳)韓国郵趣連合は郵趣的な観点から最大限の要望を反映させるべきであり、私たちは最善を尽くそうとしましたが、韓国郵政は、FIPおよびFIAPとの『PHILAKOREA 2024』の協定の署名者であることから、最終決定権を有していました。
ここから読み取れるのは韓国郵趣連合が韓国郵政に対して抱く猛烈な恨みつらみです。そもそも韓国郵趣連合の作成した文書に”stupid”という単語が含まれていることが私には驚きです。『PHILAKOREA 2024』の開催において両者が決定的に対立しているようにしか見えません。それでも韓国郵趣連合は感情を押し殺してここまで開催準備を行ってきたのでしょうが、公式サイトからとうとう2024の文字を消してしまったというのは尋常ではありません。
ところで日本郵趣協会(JPS)のサイトでは、『PHILAKOREA 2024』の開催場所が予定としながら首都ソウル特別市にあるaTセンターであると記載を変更しました。元々は同市内にあるコエックス(COEX)で開催予定とされていました。
国際切手展カレンダー (International Exhibitions Calender)
(日本郵趣協会)
https://yushu.or.jp/international/inter_exhibition.html
予定とはいえ、現時点でこういう情報があるということで掲載したのでしょうが、そもそも開催日付と会場は同時に確定するものだと思っているのですが。もう2023年もあと1週間ほどで終わりますが、最終的にいつ、どこで開催されるのか全くわかりません。そりゃ日本のコミッショナーも発表されませんわな。