デンマークの女王マルグレーテ2世退位

デンマーク王国の女王マルグレーテ2世が即位52年となるきょう14日に退位し、長子のフレゼリク王太子がフレゼリク10世として国王に即位します。マルグレーテ2世が生前譲位を発表したのが昨年(2023年)の12月31日ですから、わずか2週間での出来事となります。数年前に約3年をかけて皇位継承を経験した日本からすればえらく早い展開に見えますが、国民統合の象徴で政治的機能を有しないとされる天皇に対し、デンマークの国王は憲法上は議会と共同で行政権と立法権を有すると定められているので(実際には儀礼的なものですが)、そもそもの意識が違うのでしょう。

さてデンマークといえば、グリーンランドもデンマーク王国の一部です。自治領であり、本土とは別に独自の切手を発行しており、普通切手にはデンマークの元首たる国王が描かれています。これはグリーンランド郵政より発行された2012年開始のマルグレーテ2世シリーズで、9種類が存在します。昨年11月からは、新しい紋章シリーズが開始しています。

また同じくデンマーク王国を構成するフェロー諸島からもマルグレーテ2世の切手は発行されており、これは以前にもご紹介した、2020年4月16日に発行された生誕80年の記念切手シート…のブラックプリントです。