昨年(2023年)より引きずっている、自民党の派閥政治資金パーティー券キックバックが政治資金収支報告に記載されていなかった問題が宏池会(岸田派)に飛び火し、岸田総裁が間髪入れずに宏池会の解散に言及するという急展開を見せています。この影響で日本共産党が満を持して史上初の女性委員長を誕生させたニュースが目立たなくなる効果まで計算していたとすれば、なかなかの策士なのですが。
一昨年に岸田総裁が総理が就任されたときから個人的には「こういう人が実は一番怖い。案外と長く政権が続くかも」と思っていました。何一つ具現化していない増税に対する批判にも検討使(遣唐使)批判にも耐え、既に政権は2年以上続いています。だいたい広島県にルーツがある人なんだから怒らせたら怖いに決まってるじゃないですか。(←偏見)
さてその岸田総理ですが、昨年は日本が主要国首脳会議(G7サミット)の議長国であったこともあり、切手代理発行エージェントの発行ながら切手に登場する機会がありました。既に2回の発行をご紹介しましたが、このほど3回目が発行されました。
これはジブチ名義で2023年8月1日付で発行されたG7広島サミットの切手です。岸田総理が自身のライフワークと自認している核兵器廃絶を全面に押し出したものとなっています。
まあそんなことを考えながら文章を書いていたら、志帥会(二階派)も清和政策研究会(安倍派)も解散する方向と報じられており、核兵器の前に自民党の派閥が廃絶されそうな状況です。かつて清和会の前身となる党風刷新連盟を作った福田赳夫元総理の掲げた派閥解消が、いよいよ実現することになるのでしょうか? 派閥解消を掲げて臨んだ1978年の総裁選で当時の福田総裁は優勢だったはずが、田中派・大平派連合の猛烈な巻き返しに遭い最後の最後で大差をつけられて大平正芳に敗れてしまい、やっぱり派閥ないと総裁選は戦えないということで結局は実現しませんでした。その後も自民党は派閥解消を宣言したこともありましたが結局復活しています。今回の動きもそう長くは持たないでしょう。