プーチン大統領に対する逮捕状発行切手

1974年から75年にかけて極左テロ集団の東アジア反日武装戦線が引き起こした連続企業爆破事件で指名手配されていた桐島聡容疑者。半世紀近くも行方をくらましていましたが、自らを桐島と自称する男性が25日に入院先の神奈川県内の病院で警視庁公安部に身柄を確保され、本人確認を進めている最中の29日に病死したという報道がありました。逃げ切ったという声もありますが、しかし捕まるかもしれないという恐怖を半世紀近くも抱えながら生きるなど私は真っ平御免です。せめて逃亡せずに自首して一切合切を白日の下に晒し、罪を償うべきでした。

さて、行方はわかっているのに一向に逮捕できない人というのも存在します。国際刑事裁判所(ICC)より逮捕状が出ているロシアのウラジーミル・プーチン大統領です。この人の場合は自らが大統領である限りは捕まる心配はひとまずありませんが、ICC発行の逮捕状は期限がないのでプーチンは生きている限り永遠に国際社会から追われる身です。

これはチャド名義で2023年4月20日付で発行されたプーチンに対する逮捕状が発行されたことを記念(?)する切手で、この2シートは一見すると同じに見えますが、”Putin, tha Hague is waiting for you”(プーチンよ、デン・ハーグがあなたを待っている)という文言があったりなかったりします(デン・ハーグにはICCの本部がある)。同じ切手代理発行エージェントからはシエラレオネ、ニジェール、中央アフリカ共和国、ギニアビサウ名義でも同じデザインの切手が発行されています。

アドルフ・ヒトラーは拳銃で自殺し、ニコラエ・チャウシェスクは銃殺刑、そしてサダム・フセインは絞首刑で刑死しました。ウラジーミル・プーチンはどのような最期を迎えるのでしょうか。