新型コロナワクチンも開発、キューバの研究所

キューバが韓国と国交を樹立したそうです。そもそもキューバは1959年の革命以降、北朝鮮と兄弟国と呼ばれるほど関係が深く、先日もご紹介したような共同発行切手を出したこともあります。逆に韓国とは断絶状態が続いたのですが、一昨年(2022年)に韓国の尹錫悦政権が発足して以降、水面下で外交関係樹立の交渉が進んでいたと報じられています。キューバ側としては韓国との経済交流を渇望し、韓国側としては北朝鮮の外交を切り崩したい事情があり、両者の思惑が一致したようです。

これはキューバより2021年7月1日に発行された、同国が誇る研究施設、遺伝子工学・バイオテクノロジーセンター(Centro de Ingeniería Genética y Biotecnología、CIGB)の設立35周年を記念した切手です。右上にあるのはCIGBのロゴマーク、左下にあるのはCIGBで開発されたキューバ製のインターフェロンで、ヘベロン(Heberon)の名称で国際的に流通し、新型コロナ禍では抗ウイルス薬として注目されました。CIGBではこのほか、マンビサ(Mambisa)など複数の新型コロナワクチン候補を開発しています。キューバの医療水準は先進国に引けを取らないとも言われます。