ジョージアの2023年度ヨーロッパ切手

ジョージアでは議会で審議されている『外国の代理人』法案をめぐって論議が続いており、首都トビリシでは反対デモが連日発生しています。外国から資金提供を受けている組織に対して『外国の代理人』としての登録を義務付ける内容で、ロシアが国内の反体制派の弾圧に利用しているというアレと同じです。サロメ・ズラビシュヴィリ大統領や欧米諸国は反対で、ジョージアが目指す欧州連合(EU)加盟にも悪影響を与えそうですが、いかんせんジョージアは議会の過半数で大統領の拒否権を覆せるため、与党が強引に成立させようと思えばさせられる状況です。

これは、そのジョージアが昨年(2023年)6月16日に発行したヨーロッパ切手(旧・CEPT切手)です。テーマは『平和-人類の最高の価値』。共通図案と独自図案の2種類を出す国が多いのですが、ジョージアは共通図案のみ発行しました。

現在の与党は一応は親欧米派のはずなのですが、ロシアへの配慮も目立ちます。どうにも大国との付き合い方は難しいようです。