住所不正確な郵便物の配達

今回は、日本の郵便はすごいけどそこまでやる必要があるんだろうかという記事です。

25日の夕方にレターパックライトが届けられました。それ自体は何も問題はなかったのですが、宛先の住所表記にいくつか問題があったのです。

  • 神奈川県横浜市にある緑区は30年も前の1994年に再編成されたため、緑区青葉台は現在、青葉区青葉台。
  • 青葉区青葉台の郵便番号は227-0062で、226-0000ではない。もちろん1994年再編前の郵便番号(5桁時代)は226ではなく227。

おそらく大昔の住所録から引っ張ってきてこんな宛先表記になったのでしょう。ここまで郵便番号と住所が違うにも関わらず、ほぼ遅延なく届いているように見えます。青葉台以下、番地と建物番号、宛名は正しい情報が書かれていたので、最終的には郵便局で保持している居住者リスト(配達原簿)を参照してここで問題ないと判断したのでしょう。

結果的に正しい住所に届けられた事自体は大変ありがたいことなのですが、しかしそもそも郵便局がここまでやる必要があるのかは疑問です。

郵便局からしてみれば、いちいち宛先不明で戻すより、あらかじめ作っておいてある居住者リストを参照して届けたほうが早いし、ややこしい事態にならずに済むということなのでしょう。居住者リスト自体は婚姻に伴う改姓などもあるので作らざるを得ません。なのでそれをちょっと利用するだけで多少住所が違っていても無事に届けられる確率が上がります。

これは利用者からすれば大変にありがたいことではあるのですが、しかしそもそも郵便局がどこまで不正確な住所氏名をカバーすべきかというのは議論の余地があると思います。郵便物の数が減る一方で人件費が高くなっていく現状、配達に手間をかけられなくなっていくわけで、ここまでバカでかくなった郵便配達システムをいかに縮小していくかが今後100年、郵便事業そのものを存続させるカギになっていくでしょう。郵便物を配達するという郵便局の行持に頼り切って、どこかで限界が来て破綻しなければいいなと思っているのですが。